「20歳の自分に受けさせたい文章講義」に学ぶ 伝えるための ”3つの再”
今回はKindle『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健)を読み、学んだことをアウトプットします。本書を手に取ったのは、夢の海外移住に向け「ソロで稼げる算段を整えたい!」という思いからでした。
Webライティングにおいては、特定の読者を想定した際、その人にとっての「読みやすい」について考えることが大切です。
今回、初めてのWebライティングにあたって、重要となる ”3つの再” に関してまとめましたので共有します。
"3つの再"
筆者が ”3つの再” と呼んでいるものがあります。ライティングでなくとも、誰かに何かを伝える際には意識すべき点です。
以下、本書からの引用です。
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再構築……言葉にするプロセスで話の内容を再構築する
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再発見……語り手の真意を「こういうことだったのか!」と再発見する
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再認識……自分がどこに反応し、なにを面白いと思ったのか再認識する
順番に説明します。
①再構築について。例えば、会議の記録を任されたとします。いくら事前に準備したからといって、話がスムーズに結論まで運ばれていくとは限りません。話題が右往左往することの方が多いでしょう。
メモを見ても、誰が何を話し、話がどう展開したのか、皆目見当がつきません……
そんな会議の後、同僚か先輩・後輩を捕まえましょう。そこで、目の前のその人に対して「自分の言葉で」話すことによって、バラバラに散らばった言葉の数々が再構築されます。それにより、筋道の通ったストーリーが展開できるようになり、理解を深めることができるのです。
②再発見について、仕事の会話でも日常会話でも、相手の話を100%理解しながら聞けるほど、人間は器用ではありません。
- 知らない単語の登場
- 話が前後する
- そもそも話し方が支離滅裂
など……何度聞こうとも分からない話もあると思います。
ところが、聞いているときには理解を諦めていた話も、①の再構築の過程で突然理解できる瞬間があります。筆者はこれを
ちょうど、ジグソーパズルのピースを組み合わせているうちに「ああ、このジグソーパズルはモナリザの肖像画だったのか!」と気が付くような感覚だ。
と説明しています。
先の会議の例でいえば、再構築によってストーリー展開を理解することで
- 過去の会議内容との関連性を把握できたり
- 他者が何を目的に、いつ、どのように動くのか見当をつけたり
- 今後、自分の経験や能力を、どこで発揮できるのかを予想したり
ということが可能になるでしょう。
③再認識について、聞いた話を誰かに伝える際、そこには必ず「私」というフィルターが入ります。これは「私」の解釈により、伝えるべき情報は残り、そうでない情報は取り除かれるということです。それにより「私」が重要だと思った情報だけが残ります。
再構築の過程で、自分が話の対象に対して「どこに重点を置いているのか」を知ることができます。そして、この重点の違いは、そのまま話者の個性となるのです。
この視点で自分や他人の個性を理解できれば、仕事でも私生活でも
適切なタイミングで適切に動けるようになるのではと感じました。
以上「20歳の自分に受けさせたい文章講義」に学ぶ 伝えるための ”3つの再” についてでした。